Gaudi Color and Form

「光はあらゆる装飾の基礎である。(中略)光はすべての造形芸術に君臨する。絵画は光を模倣することに他ならず、建築と彫刻は光に無限の色相と変化をもって戯れるようにさせる。」

これはサグラダ・ファミリア大聖堂を設計した建築家アントニ・ガウディの言葉である。

ガウディは造形や色を決定するために様々な工夫をしていた。その一つに「視点と距離の関係」がある。観る場所によってその形や色の観え方は異なるというものだ。近いものほど具象的な形や色が、遠いものほど抽象的な形や色が理解される、という原理である。また、三面鏡を用いて様々な角度から観え方を検証していたことが知られている。

本展覧会では、ガウディが実践していたそれらの創作手法を実験検証すべく、多彩色に彩られたサグラダ・ファミリアの鐘楼を題材として、「視点と距離の関係」を体験できる構成とした。

​写真;小野寺宗貴